井上道義のリセールチケット・譲渡一覧

井上道義（1946年12月23日生まれ）は、日本を代表する指揮者の一人であり、そのユニークな音楽観と革新的な演出で世界のクラシック音楽界に影響を与えた。桐朋学園大学で齋藤秀雄に師事し、1971年にラ・スカラ主催のグィード・カンテッリ指揮者コンクールで優勝。以降、国内外のオーケストラを指揮し続け、2024年に惜しまれつつ引退した。 そのキャリアは多彩で、1983年から1988年にかけて新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務め、2007年にはオーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督に就任。2014年からは大阪フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者も務めるなど、各地でクラシック音楽の発展に貢献した。ショスタコーヴィチの交響曲やマーラー作品の名演は特に高く評価され、彼の独創的な演出や解釈は多くの聴衆を魅了した。 また、指揮活動だけでなく、オペラの演出や作曲にも取り組み、バルトークの「青髭公の城」やマスカーニの「イリス」など、話題作を次々と手がけた。2014年には咽頭がんを公表し、一時活動を休止するも見事に復帰。音楽への情熱を貫き、2024年には現役最後の公演として全国7都市で「ラ・ボエーム」を指揮した。 音楽界に数々の革新をもたらした井上道義。彼の生み出した音楽は、これからも多くの人々の心に響き続けることだろう。